時空を飛び越えました~私の知ってる新撰組ではないようです~



「船幽霊か……御上に相談してみんとな」


「そうだな」


近藤と土方は顔をあわせ話しをすると、子供のほうに心当たりはないかと一花に視線を戻した。


『子供を連れ去るのは、たぶんラミアーという妖怪だと思います』


「らみあー??」


沖田は首をかしげる。一花は、詳しくラミアーについて話した。


『日本で言う磯姫のような姿をしてるんですが、人間を口笛で誘い出し食らうといわれています。子供を殺されていて、その記憶を癒すため子供を攫うのですが、衝動に負け食い殺してしまうと』


「てことは、連れ去られた子っつーのは」


「食われた可能性があるって事だな」


後ろで話を聞いていた永倉と原田は、険しい顔をした。



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