時空を飛び越えました~私の知ってる新撰組ではないようです~
「外魔のやつらは、一体何がしたいんだ」
土方は考えるように顎に手を当てた。
「子を攫い、船を沈め、日の本を危機にさらし……自分たちの配下にしようなど考えているのではないだろうな」
近藤は険しい顔で言う。他の者たちも、同じように険しい顔をした。それが一番、有力だと思ったようだ。
「なら、畳み掛けてくるだろうな」
原田の言葉に、室内に緊張感が走った。動く事すら躊躇してしまうほどの緊張感に声すら出ない。
「とりあえず、一花ちゃんを一人にするのは危険だって事じゃない??」
息も出来ない緊張感を沖田は簡単に壊した。
「総司の言うとおりです。彼女は身を守るすべがありません」
沖田に斎藤も頷いた。室内に居た者はみな、頷き同意した。