mon amour.
「それでも私はあの子に手術を受けて欲しかったから受けてとなんどもお願いしたの。そしたらね、あの子

俺からサッカーとったら何が残んだよ!

って初めて怒鳴ったの。あの子昔からサッカーしかして来なかったから、サッカー失った時になにをしたらいいのかわからなかったみたい」




「私と同じだね、私もわからないの。だから怖いの」



ふふっやっと気持ち言ったわね



「でもね、サッカー出来るのだってピアノが弾けるのだって生きてるからなんだよ?


結局私の粘り勝ちであの子に手術を受けてもらったの」



「結果は?」



結果は……


「結果は成功だったわ。………だけど」



「まさか、サッカーが?」



そうではなかった


「いいえ、サッカーは大丈夫だったの。だけど記憶がね、なくなったの」
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