mon amour.

「そんな…」



「それで、その医者は責任感じて自殺したの。

記者にね、伝わったのは裕翔の友達のせいだったの。裕翔が友達に言ったらその友達のおじさんは新聞記者だったから、その人が書いたらしいの。それで裕翔は自分が友達に話したせいだって自殺した｣



「…っ、」



「だからね、あなたがどうしても受けたくないって言うなら受けなくともいいと思ってる」


「遥瑠夏」


怒られた



「もちろん医者としては受けてほしいと思ってるのよ？だけど個人的にはどちらでもいいと思うわ。ただ、これだけは覚えていてほしいの。例え手術で後遺症が残ってもねあなたはあなたよ。」



「…」



「さっきさ、ピアノがなくなったらなにをしたらいいのかわからないから怖いって言ったよね？」



「うん」



わからなくて当然なんだよ



「私はね、わからなくて当然だと思うの。私だって医師が出来なくなったら…なんて言われてもわからないもの。だってその状況になってないから」


「…」


「ピアノが出来ないのなら他に考えればいいじゃない？それにさ、わかるのって私は好きじゃないんだよ」


「何で？」



だって面白くないもの


そんなの