mon amour.
そう言うと彼女は考え込んだ


「…でも、やっぱり怖い」



まぁ、そりゃそうか


「美夜姫ちゃんはピアノまた弾きたい?」



「当たり前じゃん」



「それってさ、助かりたいってのと同じことじゃない?」



だって生きてなきゃピアノ弾く以前なんだから


「そう、かも」



「私が昨日言った言葉でさ、生きたいと思う人の手伝いは出来るけど生きたいと思っていない人には医療を施すことは出来ないって言ったの覚えてる?」



「うん、」



「じゃあさ、あなたは今生きたいと思ってるんだから私たちはお手伝いすることが出来るの。でもね、いつまでこの状態でいれるかなんてわからないのよ?もしあなたが急変したとしても同意書書いてもらわないと私たち何もすることできないんだ。だから考える時間、欲しいと思うけど長すぎないでね」


私はそう言って部屋を出ようとした時



「高山先生!」
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