残念な転校生君
1 見た目の恐ろしさ
高校二年生となった、今ではすっかりと教室に馴染み当たり前の日常を送るようになった。


「美咲ー、何か面白いこと起こると思う?」


「こんな平々凡々な高校で面白いことと言えば、告白くらいじゃない?」



告白ってなんだ?
小学生でも告白することはある。


「それぐらいウチの高校はつまらないってこと。葵、諦めな」


「いやどんだけだよっ!」


それだけうちの高校はつまらないらしい。
でもこの兼永三好(かねながみよし)高校は東京にあるんだよ?都会だよ?



「ウチらのクラスがつまらないのかも」


「それ言ったら駄目だよ...」






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