6人目
血塗れのまま倒れる狂史郎を踏みつける、ディアの姿。

まさしく人間と超越種の力関係を体現したかのような光景だった。

人間は、彼らには敵わない。

進化の頂点と言われる人類でさえ、彼らにとっては食物連鎖の中の1つに過ぎない。

彼らは人類の捕食者であり、人類の天敵。

万物の霊長は人類ではない。

人類は種の頂点ではない。

彼らは驕りたかぶる人間を畏怖させる為に存在するもの。

ある者は神と呼び、ある者は悪魔と呼ぶ者。

だからこその超越種。

何物をも超える、究極の生命。

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