S級イケメン王子に、甘々に溺愛されています。
「わかった?」
得意気な顔してるけど全然わかんないって!
そもそも椿はあまり笑わないし、それも変わってないみたいだから仕方ないのかもしれないけど……!
「……って、やば。私も、もう行かないとホントに遅刻しそう!」
「俺も。明里のせいで遅刻しそう」
「ちょ、なんで私のせいなの……!?」
そもそも声をかけてきたのは椿の方なのに。
「は?三年ぶりに明里の顔見たってのに、こんなもんで俺の気が済むと思ってんの?」
「……っ!?」
「時間が許す限り明里の顔見てたいくらいだよ」
だから、涼しい顔してそういうこと言うのやめてってば……。
こっちは朝から心臓に悪いんだから。