S級イケメン王子に、甘々に溺愛されています。
「今までの物がお気に召さなかったようだから僕も考え直したんだ」
よかったぁ……。
そんな高価な物を頂けないし、いらないって伝わって……。
「森はどうだろうか?」
真顔でなに言ってんだこの人………。
「森って……い、いりません!」
「なに?じゃあ、油田はどうだ!?親族から受け継いでいる油田がひとつあるんだ!それを僕からキミに!」
「油田なんて、次元が違います!失礼ですが、人からもらった物なら大切にするべきです……!」
蒼ノ月様が受け継いだものなんだし、だいたい油田なんて、ほんっとに次元が違いすぎて反応に困る。
「………今僕は初めて叱られたのか?」
けれど、なぜか赤くなった顔を手で覆う蒼ノ月様。
「蒼ノ月様………?」
「キミを見ていると……っ、ど、動悸が激しくなってきたので失礼する……!」
え………?