S級イケメン王子に、甘々に溺愛されています。


「あの、椿。いつも、忙しいのに時間作ってもらって……困らせてない、かな?」



私はふとそんな心配が過ぎって口にする。


マナーレッスンの時も立食パーティーが控えていたから。


椿には当主になるべくやらなくてはいけないことがたくさんあると思うし……。



「全然?でもこれからは忙しくなるかもな」


「そ、そうだよね」



いつまでも椿を頼ってばっかりじゃいけない。



「親父が帰ってくるから」


「え?」



いまなんと………?


ロスでレベル上げをして強くなったラスボスが帰ってくるって?



「もう日本にいるかも。今日明里のこと迎えに行く前、連絡あったから」



だから椿はなかなか教室に来なかったんだろうか。



「そっか。評価をもらうまでは出来るだけ椿に頼りっぱなしにならないようにするね!」



せめて祭典までは会いたくないな。


なにを言われるかわからない……。


誰だ、ラスボスを日本に召喚したのは!!



現当主だとわかっていても理不尽なことをひとりごちる。

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