S級イケメン王子に、甘々に溺愛されています。


「いいの?危機感持たなくて?」


「な……だって、子供の頃からお邪魔してる椿の部屋で……えと、危機感なんて持たなくたって……」



言いながら、隣に座る椿が手をついて身体を寄せてくる気配がした。



「もうガキの頃と違うと思うわない?」



艶っぽい声に、心臓がドキッと跳ね上がった。



「キスまでしたのに?」


「……っ、あれは、椿が不意打ちで」


「あれ?俺、言ったよね?我慢なんて出来るほど、出来た人間じゃないって」


「~~~……っ!!」



確かに前にテラスのベンチで言われたようなことがあったような……。



「目逸らさないで?」



椿が私の身体をそっと自分の方向へと向ける。

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