S級イケメン王子に、甘々に溺愛されています。


「わたしが青薔薇への推薦状を書こう。どうだ?」


「え!?椿のお父さんが、私を推薦してくれるんですか!?」


「わたしの推薦なら、キミの偏差値がハエ以下でも確実に入学出来る」


「ハエ……」



ブーンっと飛び交うハエが頭に浮かんだ。


そんなドヤ顔で失礼極まりない発言しないで頂きたい……。



「でもどうして、そんな提案を……?」



推薦状は喉から手が出るほど欲しいけど、これは絶対怪しすぎるでしょ。



「昔から椿は、隣に越してきたキミのことを気に入っていてね。相当珍しいオモチャだったんだろう」



ハエの次はオモチャか…………。

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