S級イケメン王子に、甘々に溺愛されています。


「突然、高校はキミと同じ学校へ通うと言い出した」


「椿が……?」


「わたしに意見したことなどただの一度もない椿が……余程オモチャが恋しくなったのだろう。もちろんわたしが認めるわけもないがな。わがままを通したいのならまずは立派な人間になれ、と。そして今は青薔薇で頭角を表している」



椿と離れてもう数年……。

懐かしい記憶が胸に染みた。



「椿は星ノ宮の時期当主だ。ハッキリ言わせてもらうが、わたしはキミの存在が今でもとても疎ましい。椿の前に現れないでもらいたい」


「っ、」



子供の頃から嫌われていたのは知っていたけど、ここまで言われるとは予想外だった。

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