夢の言葉と失われた追想【夢の言葉続編④】

ヴァロンが夢の配達人として在り続ける背景にあった、幼い頃からの想い。

涙が止まらなくて……。
身重の状態で人質の存在の私は、足枷になってしまうと思ってディアスさんと先に港街に戻ってきてしまったけど……。
何故、ヴァロンを一人残してきてしまったんだろうと後悔した。

すぐに迎えに行きたくて、ヒナタやユイちゃんや猫リディアの無事を確認したら、マスターさんに頼んで私はヴァロンの元へ行こうと思っていた。

……。

けれど、そんな私の元に……。
その人物は先にやってきたの。

ヴァロンとアラン様の祖父であり、今回の……。
ううん、ヴァロンの過去に関する事件の全ての元凶であり黒幕。

シャルマ様。


……
…………。
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