夢の言葉と失われた追想【夢の言葉続編④】

「……悪い、ふざけ過ぎたな。……。
これ以上絶対に近付かねぇから、もう少しこのまま居させて?」

ヴァロンのその言葉の後に、パシャンッと、湯船が揺れる。

チラッと顔だけ振り返ると、彼も私に背を向けて湯船に浸かっていた。

……。

変装を解いたヴァロンの白金色の髪がお湯に濡れて、毛先から滴る雫が首筋につたり落ちる。
肩と背中の逞しい筋肉。

ホントに綺麗で色っぽくて、惹きつけられてしまう。


「///……ごめん、なさい。」

少し冷静になった私は小さく呟いて、ゆっくりとヴァロンに近付いて…。手を伸ばして肩にそっと触れた。


「は、恥ずかしかった…だけ、なの///。
嫌なんかじゃ、ない…から……///。」

そう言うと、ヴァロンは控え目に顔だけ振り返って私を見てくれた。
瞳が重なって、ドキンッと心臓が跳ねる。
< 54 / 402 >

この作品をシェア

pagetop