既婚者だってときめき二度咲きする恋心

浩二、朝からバテた



朝俺はいつものように
寝ていた

子供が寝室に流れ込んで

「パパ、お腹すいた」と言う


「ママにやって貰え」と言うと


「ママ、いないの」


そうか?
いないのか?
ん?
いないってどういう事か?
目がしっかり覚めてしまった



リビングに行くと
整然と綺麗なリビングだった


色々と部屋を探しまくった

「莉奈、どこだ?隠れないで出てこいよ」



「莉奈・・・・・」


俺は段々腹が立ってきた



「莉奈、出てこいよ」と言うが
莉奈の声すらなかった




「パパご飯」


「パパ、ピンクのお洋服どこ?」


「なんでもよいじゃないか?」


「今日はあのお洋服がいいの、パパ」と泣きじゃくった


「パパご飯お腹すいた」とテーブルをたたきはじめた





「うるさい、黙れ」




「「ママはそんな事言わなかった、ママ、ママがいい・・・」」



こんなんでどうしろと言うんだ?
< 6 / 31 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop