ワケありルームシェア
運ばれてきた焼きそばはすごく美味しい。
元からあまり食べれない僕でも食べられるほど。
「哀川さんって、凄いんだね。」
「えっ!きゅ、急にどうしたの?」
「いや今思っただけ。」
「えへへ、ありがとう。」

何から話そうか。
なんか哀川さんのぽわ〜んとした雰囲気に呑まれていく。

「哀川さん、聞きたいことがいくつかあるんだけど。」
「?」
「答えたくなかったらいいんだけど、落書きのことと、ノートのこと、教えて。」
そして音がなくなる。
いや、正確に言うと、僕達の声や動きから聞こえる音。
なかなか答えない哀川さん。
そんなに言いたくないことなの?


「さっきも言ったけど、答えたくなかったら別にい、」
「大丈夫。答えるよ。」
「え?」
「一緒に住んでるのに、なにか秘密なことがあるのは嫌でしょ?聞かれたら全部答えるから。」
「そう……。」
別に哀川さんが無理をして言うようなら言わなくていいのに。
でも、そんな事言っても哀川さんは多分教えてくれる。
ならしっかり話を聞こうか。


< 48 / 175 >

この作品をシェア

pagetop