無気力王子とじれ甘同居。


「ほんっと嫌い!松下くん大っ嫌い!なんなの?私と大貴のこと全部知ってるみたいな言い方!松下くんになにがわかるっていうの?私たちは小さい頃からずっと一緒で兄弟みたいなものなの!あなたにはそういうのわかんないかもしれないけどね…」



松下くんの態度に我慢の限界が来ていた私は、爆発したように話し出す。


もう止まらない。


松下くんが悪いんだからね。



「…っていうか、人の家にお世話になっておいてよくそんな上から物が言えるわね!松下くんなんて、所詮顔だけのイケメンだし勉強も全然できない自分勝手なわがまま野郎の────っ!!!」



っ?!?!?!



『わがまま野郎のくせに』


そう言おうとした私の口は、柔らかい何かに塞がれてしまった。



なにこれ…。



嘘でしょ?



目の前は、目をつぶってる松下くんの綺麗な目元でいっぱいになる。




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