君を、ずっと。【完】



「泊まってけば」

「ううん。明日仕事だから。帰るよ」

「じゃあ送ってく」

「大丈夫」


部屋中のあちらこちらに散らばった服をかき集めて、腕を通す。

そしてカバンを持って、神山にじゃあねと言って部屋を出る。


外はもう、真っ暗だ。

19時から一緒にいるものの、帰りはいつだって深夜。


いつもは神山に送ってもらってはいるけれど今日はなぜか、一人になりたい気分だった。

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