君を、ずっと。【完】
『付き合ってください』
『一緒にご飯でもどう?』
『今度映画でも―…』
こっちに来てから何度、お客さんにも同期にも誘われただろうか。
昔からOKして軽い気持ちで行動していたのに
神山だって、そうだったはずなのに
今じゃもう行動することすら、嫌気がさしていた。
神山がいい。
あるわけないのに
きっと君は私を思い出しては憎んでしまう
最初の数ヶ月はそうだっただろう
けど、きっと今連絡来ていないのが証拠だ。
きっともう、きみは私を忘れて前へ進んだのかもしれない。