君を、ずっと。【完】




ずっと神山を好きでいる私がそんなこというなんて


馬鹿バカしいけど、さ。



―「美羽は…そっちで良い人できた?」―

「うーん…どうだろうね」

―「美羽…」―

「それより早く寝なさいよ。明日の結婚式あんたが寝坊したら大変なんだからね」

―「あはは、大丈夫だよ。でもありがとう。じゃあまた明日。会おうね」―


「うん。すみれ、本当におめでとうね」


プツッと切れる、電話。




良い人なんて、できるわけない。


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