君を、ずっと。【完】



神山が、私を必要としてくれるなら。



「とにかく、なにかあったらいつでも言うんだよ!いつでも話聞くから」

「うん。ありがとうすみれ」

「じゃあ、またね」


玄関まで見送って、背中を向けて歩き始めたすみれを見届けて部屋に戻る。



連絡は、来ない。


あれから一週間。



きっと神山は今も、他の女の人を抱いているんだろう。


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