君と私の約束

崩れていく

「愛梨さん。落ち着いて聞いてください。」


「愛梨さんの命はあと、半年も持たないでしょう。」


どうして私は気付かなかったんだろう。


何で、もっと早く自分の体の異変に気付かなかったんだろう。


気付いていれば助かったかもしれないのに。


この後私はどうやって帰ったか、どうやってご飯を食べたか、どうやって寝たかを覚えていない。


次の日の朝。


「昨日のは、夢?」

と、思ったが、机の上に置いてある大量の薬をみて現実なんだ。と思った。


ここ数日頭痛が続いていたので学校を休んで病院に行っていた。


ただの風邪だろう。そう思い、検査をうけたところ、余命宣告とやらをされた。


本当にショックだった。


なんで、私が?なんで、殺人犯とか、もっと悪い人とかじゃなくて私なの?って正直思った。


だって私はまだ20年も生きていない。
< 6 / 28 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop