君と私の約束
それなのに、なんで!なんでなの!!


と思った、けれど、事実はそう簡単ではなくて。

ものに当たれば当たるほど、心が痛んだ。


このことは家族には言っていない。


言ったらままもパパもゆりも苦しむだろうし、泣くだろうから。


でも、家族には伝えなきゃね。


今日は土曜日だからみんなリビングにいるはずだ。


「ぱぱ。まま。ゆり。」


「私、私ねっグスッ ガンで、あと半年も生きれないって言われたの。」


「愛梨、、?何言ってるの!?」とまま。

「冗談でも酷いぞ!!?」とぱぱ。

まだ小1のゆりは、何も言わずに私が泣いているのをみて、ただ泣いていた。


「こんな私で、ごめんなさい。弱くて、ごめんなさい。今まで何も出来てないッのにッ グスッ」


「本当なの?」と、まま。


「私も嘘だと思いたい。けど、本当なの…」


家族の前で泣き顔を見せたことがないパパでさえ、泣いていた。


リビングに、小さな泣き声だけが響いていた。
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