【完】猫のもげ太
捨て猫

キミは、ある日突然
ボクの前に現れた---。


「おまえ、ひとりぼっちか?行くとこないの?俺と一緒だな。」


冷たい雨の降る夜だった。


ボクの凍える身体を、キミはそっと抱き上げて言った。


「お前さ、俺と一緒に暮らそうか。」


ボクにはキミが何を言っているのか分からなかったけど、なんだか涙が出そうになった。


なんでかな。


そしてボクはその温もりにそっと目を閉じた。
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