なにがどうしてこうなった？！
「真剣に答えてくれてありがとう綾乃ちゃん。歳上はありなんだね。ちなみに12歳上だと、どうだろう？」

12歳上か。
随分大人だよね。


「私としてはそんな気にはなりませんけど、相手の方からしたら12歳歳下の子って子どもみたいになりませんかね？それこそ対象に入らないような気がしますけど？」


近場になかなかそんな対象になるような知り合いも居ないし、仲の良い友人達も彼氏が居てもそこまで歳の離れた人とお付き合いしてるとは聞いたことがない。

せいぜいが５～８歳上って所だろうか。


ちょっと考え込んでいたからだろうか。

「綾乃ちゃん、それは12歳も上だとお付き合いは難しいって事？」

いつの間にかシャルルさんの表情に悲愴感が漂っています。

おっと、ついつい他人と一緒にいるのに思考を飛ばしすぎたようだ。


「いいえ、私に経験が無いので想像もつかなかったのですが仲良しのお友達は確か彼氏が8歳上でそろそろ結婚すると言っていたなぁと思って。相手が歳上の場合は少しお付き合いすると2人に問題がなければ結婚も早いんだなとついつい考え込んでしまいました。」

そう言うと悲愴感がサッと引いていき希望が見えた様な顔をしています。

シャルルさん気持ちが顔に出やすいタイプみたい。
その時その時の気持ちが顔に書いてあるから私も話しやすいし戸惑わない。

男の人に慣れてないはずなのにシャルルさんは一緒にいる事にそこまでの緊張や戸惑いを感じない。

戸惑ったのは手を繋いだ時くらいだ。
< 17 / 100 >
表紙・目次

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop