【完】学校1のモテ男と同居はじめました
…あれ?おかしいな…。
水たくさん飲んだはずなのにくらくらする。
それに頭が金槌で打たれてるのかってぐらい痛い。
「やっぱ休んでた方がいいって」
自分の順番を待っている間、杏が隣で私の背中をさすってくれて。
「大丈夫、これが終わったら休むから」
「…わかった。」
渋々納得すると“じゃあ向こうで応援してるね”と言って行った。
…これ以上杏に心配かけないように頑張んなきゃ。
自分の番がきて、そう思いながら立ち上がった時には
……私の視界は真っ暗になった。
「新奈!!」
杏の声がかすかに聞こえた直後、私のカラダがふわりと浮いた。
…誰?
そっと包まれた身体は温かくて。
嗅ぎなれた甘い香りが鼻をかすめた。
「…無理するなって言ったじゃん」
この声は…。
プツン…と私の意識が途切れた。