御曹司の蜜愛は溺れるほど甘い~どうしても、恋だと知りたくない。~

(それにしたって、美形はなにしても美形なんだなぁ……)


枕に半分顔をうずめて眠る彼の顔は、どこからどう見ても美しかった。


緩やかなくせ毛の下の、毛の流れすら整っている長くてまっすぐな眉。

女子のあこがれ、くっきりとした平行二重は切れ長で、目じりはすっきりとしている。
まつげはひさしのように長く、濃く、そこだけ見ていると、夢見る乙女のようだった。

さらに鼻筋は高く、細く、唇はふっくらとしていて柔らかそうで、女の自分でもふれたくなるような色気に満ち溢れている。

そして裸の首も、肩も、腕もたくましい。


(ちょっと触ってみようかな……)


これは夢なんだからと念入りに繰り返し、思い切って手を伸ばす。

そして人差し指で下唇に触れる。


「や……やわらか~……」


早穂子は驚きのあまり、そう口にしていた。


びっくりするくらい優しい手触りだった。
しっとりフワフワで、ドキドキした。


(ど……どうしよう、私よりぜったい美しい……全部のパーツで負けている……)


「ん……」


始がくすぐったいのか、身じろぎした。


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