側婚
寝ましょう

今日は仕事が休み。

昼食の味噌ラーメンを食べ終わり、テレビでも見ながら、ゆっくり過ごそうと思っていたのに…。

「結…結婚したんだよね?」

帆乃日が突然、やって来た。

「うん」

したよ。

そして、私のベッドの上に座り、私の隣に居る。

「結…本当に結婚したんだよね?」

「うん…」

本当に、したよ…。

「結…本当に、本当に、結婚したんだよね?」

「うん……」

本当に、したよ……。

「結…」

「本当に、本当に、本当に!!
結婚しました!!!」

しつこいな!!!

「…信じられない……」

「信じられなくても、私は結婚したの!!
婚姻届を出す所、見てたでしょ!!!」

わざわざ見に来たくせに!!!

「…見たね……。
でも、あれは夢だったかも…」

「何、言ってるのよ!!!」

現実に決まってるでしょ!!!

「だったら…」

「ちょっと、何?」

帆乃日に左手をつかまれる。

「何で左手の薬指に指輪が無いの?
まだ、結婚してないからでしょ?」

「無いのは当たり前でしょ?
私達夫婦には恋愛感情は無いんだから。してるのがおかしい…」

「うん。おかしいよ…。
何で恋愛感情が無い結達が結婚出来て…。
恋愛感情がある私達は結婚出来ないの!!!」

「そんな事…私に言われても…」

実は私達は結婚を決めて、三日後には婚姻届を出し、結婚する事が出来たのだが、帆乃日達はまだ結婚していないのだ。
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