側婚
紅野結。18才。
家出後。
『結!!!』
『結!!!
家に帰らないなんてどうしたの?』
『昨日は…どこに泊まったんだ?』
『……友達の家……』
『男の……家か?』
『違うよ!!!』
『結……隠さなくていいのよ?
怒らないから、本当の事を…』
『本当の事だよ!!!』
『そう…なの……ね…』
『何で……。男の家じゃないんだ!!! お前まさか、まだ彼氏居ないのか!!! まだ一番好きな男を見つけてないのか!!!』
『そうだけど!!!』
『何で見つけられていないんだ!!! 父さんは何回も言っただろ!!! お前は一人っ子なんだ!!! 将来、父さんと母さんが死んだら、お前は一人になるんだ!!! だから、お前は必ず』
『必ず結婚しないといけないんだ!!! そのためには一番好きな男の子を探さないといけないんだ!!! 分かってるよ!!! 何回も嫌になるぐらいに言われてるんだから!!!
でも……分かってても……見つけられない……。
居ないの!!! どこにも!!!』