☆甘えん坊な彼氏☆~夢璃は俺の~
――愁二―――

「後少しだったのにっ!」

俺は言った。

「…何が?」


「1分経つまで。」

俺が言う。


「…………。」

何も言わない夢璃。

そのかわり黙って俺を見る。


「嘘だよ…。」

俺はそう言って、夢璃を抱きしめた。

「…なんで。」

「なっ、何が?」

「何でいきなりキスするのっ!」

夢璃が俺を見上げて言う。

「……可愛い。」

夢璃がそんな顔するからです。


「可愛くないっ…!」

そう言って、抱きついてくる夢璃。

いや、可愛いからね?


――ガラっ

いきなりドアがあいた。

「……!?」

夢璃が驚く。


「えっ、まぢっ!?」

「ヤバっ…!!」


――ガラっ


再びドアが閉まった。


「「…………。」」


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