☆甘えん坊な彼氏☆~夢璃は俺の~
バカップル
――夢璃――

「愁君…。」


ただいま、放課後。
智希達の帰りを待っている。


「なーにー?」

「足、痺れた…。」

私は言った。


「夢璃、可愛いっ!!」


いや、そういう問題じゃなくて…。

足がジンジンするんです。


いい加減…、

「頭、どけて……?」

「いやっ♪」

……即答。


私が椅子に座ってたら、

「夢璃に
膝枕してもらいたかったんだー♪」

とか言って、私の膝に頭をのせてきた。


それから、もう1時間以上。

さすがに、私の膝は限界です。


「足、痛い…。」

「もう少しー。」

愁君が笑顔で言う。


そんな笑顔、向けられると…。

「………。」

何も言えなくなる。


「幸せだね。」

愁君が言う。


うん。

幸せなはずなんだけど……。


< 122 / 247 >

この作品をシェア

pagetop