☆甘えん坊な彼氏☆~夢璃は俺の~
――夢璃――

「夢璃は、いい子だね。
そんなのほっとけば、くっつのに…。」

愁君が言う。


それは逆に、酷いと思います。


「…それより、遊ぼうよー。」

本当に、気になんないんだね…。


「うん、いいよ。」

まぁ、明日聞けばいっか。


「あ…、勉強しないとね。」

いきなり愁君が言う。


愁君が勉強って…!

「どうしたのっ!?」

私はビックリした。


「もうすぐ俺、二年生だしっ♪」

愁君が笑う。


そっかぁ…。


「夢璃、三年生だ。」

私は言った。

「…やっぱ、勉強しなくていっか。」


なに…?

「どうかしたの?」

「別に。」

そう言って、愁君が笑った。


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