☆甘えん坊な彼氏☆~夢璃は俺の~
卒業
――夢璃――


いつもと同じように起きて。

いつもと同じように制服を着る。



「愁二君が来たわよー!」

お母さんが言う。

「はーいっ!」

階段を下りて、玄関を見る。

「おはよっ。」

愁君が笑って言う。

「おはよう!」


「じゃぁ、行ってくるねっ!」

「お母さんも後で行くからっ!」

お母さんが手を振って、言った。


いつもと同じように登校する。


だけど、それも今日で最後。

いつもじゃなくなる。

同じじゃなくなる。


今日で、最後。

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