最低男子
自分の部屋に戻り、一人になって冷静に考えた事をした。
それは『実家に帰る』という事だった。
お金もそこそこ貯まったから、バイトを辞めても支障は出ないし…
この際、
陸にも会いたくない。
私は決めたらすぐに行動をしたいタイプ。
…というか、
行動しないと悩み続けてしまう人だから、
次の日のバイトの際に、店長と2人になった所で話を切り出した。
『私、辞めてもいいですか?』
「え?」
『私、辞めます』
「ダメ!紗菜ちゃんがいなくなったらやっていけない」
そうやって、
私を必要としてくれる人がいて…嬉しい。
けど…『私、決めたんです。』