最低男子
陸の車に乗るのは初めて。
だから…当たり前だけど、運転姿を見るのも初めてだった。
普通にカッコ良い。
『何食べる?』
「焼肉」
『そこに美味しい焼肉屋さんあるよ』
と、
指を指す方向へ走って行く車。
私は少しだけ、大地のことを思い出していた。
いつかは話さなければいけない事実。
逃げていられるのなら…
目をつぶって逃げていたい。
けど、そんないい話はないから…いつかは覚悟を決めないといけない。
自分で選んだ道。
全部、自分で選んだ事。
きちんと、大地と向き合って話さなければいけない。