最低男子






車を走らせて、2時間くらい。

陸の家に到着した。






今日の朝まで、いたはずだけど…安心感が全然違くて笑えた。



陸に追い出されるように、帰った朝。


そんな陸に、

会いたいと思う何て想像もしていなかった。






『疲れた』と、言って布団に倒れこんだ瞬間、記憶がなくなり…気づいたら朝だった。


陸の方が疲れていたはずなのに、先に寝てしまって…申し訳なかった。





しかも、起きて初めて気づいた。



陸が繋いだのか、

それは不明だが、手が繋がっていた。





今では付き合いたてのカップルのように馬鹿みたいにキュンキュンしてしまった。







『陸もこんな事をするんだね』


と、

独り言。





陸が起きるまで繋いだ手を離すことなく寝顔を見ていた。





「ん、はよう」

『昨日はお疲れ。寝ちゃってごめんね』

「いいよ」

『まだ眠い?』






そう言って…陸の顔を覗くと、突然のキス。

寝起きから活発的すぎて驚いた。




でも、今は何もかもが幸せすぎて、怖いくらいだった。







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