最低男子
私が重い荷物を持ちながら海の家に戻っていると…
「こっちの方が軽いかも」
って、
交換をしてくれた陸。
意外と優しい奴。
それに、意外と気の使える奴。
『たまには優しい事もするじゃん』
と、
何も考えずに、言った。
…ら、調子に乗ったやつ。
「惚れた?」
『なわけないじゃん』
「つまんねぇの」
私を落とそうとでも考えているの?
馬鹿じゃないの。
陸の事を思う日が来たら人生の終わり。
だと思っている。