浅葱の贖罪
菊池葉月
「まず、言っておかなければならないことは、私が今から話すことの全ては、本当のことです。無理に、信じなくてもいいのですが、信じてもらうしか、ないのです。」
私は、そう言い、話を始めようとした。
だが、先程から気になっていたことがあった。 「勇さんと惣ちゃん。お座りください。」
私に再会して、驚いた勇さんはさっきから、立ったままだった。惣ちゃんは、惣ちゃんで、勇さんに気を遣ってか、ずっと立っていた。
< 95 / 255 >

この作品をシェア

pagetop