虹の翼

掃除1


魔力珠を使ったアクセサリー(常に身につける必要があったから)は父と宰相はタイピン、マーサはブローチ、母はバックカチューシャ?っていうのにした。

魔力珠は不思議で持っている人の属性に色が変わる。

父は水と風、宰相は風、マーサは土、母は火の属性。

ということは風は緑、水は藍、土の橙、火は赤。

魔力珠の不思議はもう1つ、中心の方が色が濃くて綺麗なグラデーションになっている。

とつらつら考えながら今は自室から父の執務室に移動中。

……周りの気配を察するに、俺の側近候補か妃候補の話しだろうな。(まだどちらとも居ない。)

父の執務室の前に着くとノックしてから

「ケイオスです。」と言うと父の侍従が出てきて扉を開けてくれた。

「まずは、これを見てくれ。」執務机の所にいる父から紙の束を扉を開けてくれた侍従から経由されて渡された紙にはやはり、と言うべきか絵姿とプロフィール、家族関係などが書かれた俺の側近候補と妃候補のものだった。

「お前も分かっていると思うが、側近候補は6名、妃候補は3名まで絞り込んで欲しい。」
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