【続】清華魔法学園〜未来選択編〜












「簡単にここを紗久だけ通したのには何か訳があるのかな?大和」






「簡単にじゃないよ?怜桜の魔法で身動きが取れなかった。ただそれだけのことだ」







勘ぐるように大和に声をかければ大和がおかしそうに首を傾げる。






そんな言葉で納得するほど俺はバカじゃない。






本当にここを通す気がないのならあんなに簡単に紗久はここを通れなかったはずだ。





例え、怜桜の魔法で大和の自由が利かなかったとしても。








「ここから先はもう誰も通させないよ?」





「ふーん。ま、時間の問題だと思うけど」








大和と俺は互いによく似た胡散臭い笑顔を浮かべた。









すぐに追いつくから、待ってて、紗久。














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