ヒトツボシ ーヤンキー家政夫と美味しい食事ー
「いやいや、それはないよ。告白とかされたことないし」
「それは茜が話しかけてくるなってオーラ出すからだよ」
真衣は頬杖をついて、半眼になってこちらを見た。
「私、茜を紹介してくれって男子何人かに頼まれたことあるもん。クリスマスだって、茜を絶対に連れてきてくれってお願いされてるんだよ」
「ええっ」
思いがけない話に、戸惑いばかりで反応に困る。
「で、その家政夫さん。茜にしては、いきなり名前で呼んで親しくなってるけど、変なやつじゃないのね?」
「うーん、たぶん。一回会っただけだし、親しくってほどじゃないけど、あっちが名前で呼んでくるから、なんとなく私もね。お父さんと私、両方が桂木さんだとややこしいからって」
「おじさんは家にほとんどいないじゃん」