ヒトツボシ ーヤンキー家政夫と美味しい食事ー
「はあ、日曜日どうしよう」
憂鬱すぎてため息が漏れてしまう。
こんなに嫌で嫌で仕方ないことなんて、今まであっただろうか。
学校でも嫌なことはたくさんあるけど、心を鈍くして、できるだけ何も感じないようにしていた。
それがお父さん相手だとできない。
心を乱される。
『まあ、どこに行くのかわからないけど、着いていくしかないよ』
「うん」
『たぶんおじさんは、この機会に少しでも、茜との距離を縮めたいんじゃないかな』
「え……」