ヒトツボシ ーヤンキー家政夫と美味しい食事ー

だけど、お弁当はいらないことを崇さんに伝えるべきだろう。


余計な仕事を増やして、何も言わずに黙っていることは気が引けてできない。


私はスマホを取り出し、時間を見る。


7時5分か。


崇さんは冬休み中と言っていたし、我が家の仕事も朝が早いものではない。


まだ寝ているかもしれない。非常識な時間だろうか。


LINEならすぐに読むとは限らないから、忘れないうちに送っちゃっても構わないかな。


悩んだ末、お礼の文章と一緒に、学食を食べているのでお弁当はいらないこと、

明日はバイトがないのでお手数ですが料理教室をお願いしますということも書いて、崇さんへ送信した。


既読にはならない。

< 93 / 445 >

この作品をシェア

pagetop