距離1000㎞
さよならの向こう側
結局、何が決定打だったのだろう。
私の1000㎞の遠距離恋愛は終わった。

私の不安を彼が軽んじたのがつらかった。
私の気持ちよりも、ちやほやしてくる後輩の女の子にうつつを抜かしていたのがつらかった。

何度言っても、伝わらない。
それがもどかしかったのだと思う。

後輩の女の子がどういうつもりだったかは知らない。
彼のことを好きだったんだろうか。

本気で彼を私から奪おうと喧嘩を売られていたようにも思えるし、単に自分を可愛がってくれる先輩に自分を心のどこかで好きでいてほしかっただけなのかもしれないとも思う。かわいい女の子の、かわいいわがまま。自分が一番じゃなきゃいやという、ちょっとした女王様気質。

彼が後輩よりも私のほうが好きだったことは知ってる。
でも、ならば、どうして、つらいと必死で訴える私を、知らんぷりしていたんだろう。
きっと、楽しかったんだろうな。かわいい女の子から気持ちを寄せられ、ちやほやされるのは。


誰だって、身勝手。
あなたも、私も、みんな、みんな身勝手。

私には、別れてあなたが受けるダメージよりも、傷つけられた自分を別れて癒すほうを優先した。
あなたが、私がつらい思いをすることよりも、自分が毎日楽しく過ごすことを優先したように。

きっとお互い様で、みんな身勝手。

みんな、自分が大事。

さよならの向こう側には何もなかった。
誰もいなかった。
いたのは、自分だけだった。
1000km先まではるばると見渡せるほど、そこには何もなかった。私は、一人。

この先、恋ができるのか、私にはわからない。
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