君が思い出になる前に…
「あたしね、15年間やり直してきて気づいたの。未来なんて誰にも予測できない。道を選ぶのは自分自身なんだって…。この話し、15年前にもあなたにしたと思う。覚えてる?」


「うん、確か事故に遭う前の日だったかな?」


「それをあたしは実感できたの…。あなたは鳴醒に、あたしは聖陵女子に進学した。その時点でもう未来は変わってしまったのよ…。中学を卒業してからは、あなたに会う事はなかった。あたしの未来とあなたの未来が交わる事はなくなったの…」


< 180 / 200 >

この作品をシェア

pagetop