君がいなくなって
午後9時前に総一さんは帰ってくると、お風呂に入って、食事をした。

「すごいね、俺なんかこれだけ作れないよ」

嬉しそうに言われるとこちらも嬉しくなる。

適当に話をしながら食事を終えた。

「総一さん」

あまり聞いてはいけない気がしたけど。

今のうちに聞いておいた方がいい気がして。

「沙織さんと付き合っていました?」

「うん、高校の時から、卒業してしばらくは」

総一さんは苦笑いをして

「価値観が違うから別れたよ。
彼女は今、俺の友達と付き合っているから、心配しなくても大丈夫だよ」
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