罪な男


先輩とはかなり仲良くなった。

ご飯に誘ってくれたり。

写真の撮り方を教えてくれたり。


金持ちのお坊っちゃんのはずなのに。

傲慢どころか優しすぎる先輩を嫌いになるなんて私には出来なかった。



「ね、澪ちゃん終電逃してよ。

俺の家泊まらない?」


一年経った頃。


サークルの飲み会でフラフラになった私を先輩は介抱してくれていて。



先輩も酔っていたし、私も半分は酔い任せになって先輩に初めて抱かれた。



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