君から最後の恋文 〜love-letter~


「「え?」」



李人くんとそこに寝ていた星川くんが

一緒に聞き返す。



「ふふ、…恋文が頑張れって言ってくれた」




「そうか、恋文が…………」




恋文のことを話す星川くんは

すごく優しい顔になって。





「フラれても、アタックし続けろって」



私は笑いながら
恋文の手紙の内容をふたりに話した。



「恋文ちゃんらしー」

李人くんも笑いながら話を聞いている。






「ってか、岸本の手紙にも俺のこと書くって…どんだけ俺のこと好きなんだよ」





優しく微笑みながら空を見る星川くんは

きっと恋文を空に見てるんだろう。


「李人くん、私諦めないから!」





立ち上がって李人くんに宣言する。


「恋文も見ててよ!」


空に叫んで、思いっきり笑った。



『ゆーちゃん、頑張れ』


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