君から最後の恋文 〜love-letter~
『逢沢 恋文!』
それが…恋文との出会いだった。
『逢沢ね、星川 櫻…よろしくな』
俺は微笑んで、逢沢の髪をなでた。
柔らかくて色素の薄い綺麗な髪。
『星川くん……よろしくね』
そう頬を染めてはにかむ逢沢はやっぱり綺麗で、華麗な高嶺の花だと思った。
モテるんだろうな……
その時に何故かチクッと胸が痛かったのが、
『恋』
というものだとは全く気付かなかった。